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L.安永 信行・L.安永 裕子▶株式会社安永青果

L.安永信行と奥さんであるL.安永裕子は僕が委員長をしていた第5委員会のメンバーであった。信行さんはとても優しく、裕子さんはとても明るくて素敵な夫婦という印象だ。普段は参加できないけど来れるときには参加しますから!と言ってくれ、実際何度も例会に参加してくださった。テールツイスターという催し物で景品を出す際には、かなり積極的に果物などを出してくれたりもしている。いったいどのような仕事をしているのだろう。青果と言うからには野菜と果物を取り扱っているんだろうけど、それってどういう商売なんだろうと興味は尽きない。おしごと探訪の依頼FAXを返信していただいたことをきっかけに副委員長の森本ライオンと株式会社安永青果を訪問してみた。

会社
会社はことのほか大きな建物である。青果を取り扱うには広いスペースが必要だとは思うがそれにしてもデカい。どうやらまちのくだものやさんとは一線を画するようだな。
2階に事務所を訪ねると広い応接間に通される。壁面には北九州青果協同組合や福岡市青果商業協同組合などから授与された表彰状が飾ってあった。そのことからも青果業界に貢献されていることがわかる。
程なくしてお二人がいつもの笑顔でやってきた。こんなに優しいことが仕事に生かされているのかなあ?なんて思いつつインタビュー開始。

会社

まずはこの仕事を始めたきっかけを聞く。そもそも御父上が青果業を営んでいたことだという事だったので、じいちゃんの代からやっているうちと同じようなパターンかと邪推。ところが、炭鉱とともに成長していた父親とスーパーの時代を予見して次の手を打とうとする信行さんで意見が衝突。のれん分けのような形で独立を余儀なくされたのだ。信行さん18歳の事である。
まずは何もない中で商売をするにあたり、即現金が入る仕事をしないといけなかった信行さんは以前から親交のあった北九州青果の分家のような形で小倉から直方方面へ青果を運び続ける。早朝3時に毎日小倉に通うなんてかなり大変だったとは思うけど、運転資金のいらないことが魅力で頑張ったそうだ。

対談

そこからスーパーへの取引を始める。丸和・麻生・エスマートなどへと営業し取引先を広げていく。まさに成長への布石を打ちまくっていたんだな。さらに若い時からの夢でもあった東京への商売へと進んでゆく。きっかけはまさかの秋田犬。
はあ?秋田犬と思われる方も多いだろう。僕自身なんの話だか先が読めなかったもんな。実は同じ秋田犬仲間の一人がきっかけでマルナカ青果というとても大きな青果店を紹介してくださったそうだ。当時の干ばつで東京では青果不足に陥り、九州の青果が珍しいこともあって、かたっぱしから東京へ送ることになったのだ。 何がきっかけになるかわからないものだなあ!

人物

インタビューの後で建物を見せていただく。
まずは直売所である。想像以上に安いんだな、これが。ここでは独立した直売所だけど店舗内という形式では県内で合計5店舗あるらしいから、近所で見かけたら覗いてみるのもいいかもよ。

人物

それから倉庫である。13℃に保たれた倉庫内では要擁護の方の支援を含めた多数の方が袋詰めを行っていたり、別の倉庫では果物のカットをしていたりもする。大きな冷蔵室が7室あり、大きな箱に詰められたメロンや梨や桃やりんごなどがものすごい量で山積みされていた。これらが行先ごとに分けられていて、スーパーやドラッグストアに並ぶというのが不思議な感じだ。だってあまりにも大量だからさ。

人物

そんな感じで安永青果を後にする。
それにしても、毎日3時から小倉に行くことをあたり前と受け入れたり、現在ですら毎週のように東京に行く人なんてそんなにいないと思うんだよね。まさに仕事の鬼であり、今の優しい信行さんとはイメージが違うね。 でも、優しいという事とつながると思うのだが、当初から人とのつながりを大切にされていることはよくわかる。話を聞いて感じたのだが、ゼロからの出発の際も東京進出のきっかけも現在の大企業への発展も全て人とのつながりがしっかりと根を張っているのだから。
いい勉強をさせていただきました。ありがとうございました!

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