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L.渡邉 学▶株式会社ワタナベテクノス

L.渡邉は入会した頃から気になる存在であった。なんというか温和な表情なんだけど曲がったことが大嫌いとでも言おうか、すっごく優しいんだけど間違いには一歩も引かない感じとでも言おうか、とにかく一本筋が通っている雰囲気を感じていたんだよね。ぜんたいどんな事やってる方なんだろ?と興味津々。そこで今回は渡邉ライオンの経営する株式会社ワタナベテクノスを訪問することにした。猛暑の7月下旬の事である。

会社
森本ライオンと一緒にワタナベテクノスに到着。森本ライオンの最初の一声が「で、でかいっ!」そう、赤ちゃん本舗跡地にあるその工場は、高台にそびえ立つ要塞のようにデカいのだ。
感心しながら事務所に入り応接間に通していただく。程なくして渡邉ライオンが登場。陽気な笑顔でいつものまなぶさんだが、これだけの会社を切り盛りしているとなるとちょっと見る目が変わってしまうね。

会社

早速インタビュー開始。株式会社ワタナベテクノスは発電機の防音カバーに特化した製造メーカーである。モーターやポンプなどむき出しではとんでもない騒音だが、それを抑え込むのが防音カバーなのだ。
特筆すべきは設計から製造、そして塗装まで一貫して行っている事である。この1社で全ての業務を行うということがユーザーからの信用を得て更なる飛躍に繋がることは素人の僕でもわかる。初期投資は大変だっただろうと思う。だけど波に乗れば強靭な体制が組める。

対談

コロナの影響を聞くと特にないらしい。今でも受注残があり5年は忙しさが続く模様だから順風満帆なのだろうなあ。。。と思ったら渡邉ライオンのここまでの経緯が驚きの波乱万丈で順風とは程遠いものだった。
そもそも会社を興したのが50歳。それまでは普通のサラリーマンの営業だったという点にびっくり!はっきりいって50にもなれば定年を踏まえ安定を求めると思う。無理せずミスせず時間切れ引き分けで十分だと思う方も多いのではなかろうか。だのに渡邉ライオンは独立を選んだのである。

人物

もちろん仕事の面で目途が立っていたこともあろう。軽油を使った発電機の需要は1バレルの価格が安かったこともありまだまだ売れるという自信もあったのだ。しかも取引先が取ってきた発電機を組み立てるという仕事は需要が見込める分リスクも少ないと思われる。無計画にただやりたいからと独立したわけではないのだ。
だがここでまた逆風が!1バレルの価格が高騰し、発電機を使うより電力会社から購入する方が安くなり、仕事が激減したのだ。一気に崖っぷちに立たされる。

人物

どうするべきか。退職金を払って会社を辞めるべきか?と判断を迫られる最中に、まさかの東日本大震災!これがものすごい追い風となる。いかんせんあの天変地異の震災ではすべてのライフラインがストップし、当然ながら電力もない。不良在庫化していた発電機は一気に東北に流れていったのだ。そしてワタナベテクノスは防音カバーに着目し、大手製造会社に一目置かれる存在に駆け上がってゆく。
現在では目尾以外に飯塚にも工場があり、大阪に支店があり豊中に営業所を計画している。

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さらに驚いたのが社員である。平均年齢が約35歳というとんでもない若さなのだ。僕は仕事柄いろいろな工場を巡るが、東京でも大阪でも北海道でもそんなに若い年齢層だらけの工場はない!むしろ熟練の職人が柱となって会社を支えているのが普通だ。さらに言うと海外からの研修生も積極的に受け入れている。実際、事務所を覗くと明らかに日本ではない数名の方がパソコンの前で何かの図面を起こしていた。この子達の帰国がもったいないと次の一手まで考えられていたのだが、凄すぎてここには書けない。
ひとつ言えるとするならば、まなぶさんはとんでもないアクティブの塊であるということだ。
まだまだ書きたいことは山ほどある。工場内にある出荷前の製品もすごいし、工場自体もすごい。会話に出てくるワードも韓国だったりスリランカだったりアフガニスタンだったりとワールドワイドなのも面白い。今の安定期だからこそその先を見据える話もかなり面白かった。だけどあまりにも長い文章になるので割愛する。

人物

ライオンズに入会してすぐの令和元年に新工場お披露目会があったのだが、その日はチケットが取れていたので親友とHKT48のコンサートに行ったんだよね。その当時はまだまだ新参者で渡邉ライオンの心意気が見えてなかったしさ。その話を持ち出すと、笑いながらこの薄情者!なんて言うまなぶさんも素敵である。(花は送ったやん!と言い返しはしましたけどね笑) そんな人間味溢れてしかもアクティブな渡邉ライオン率いるワタナベテクノスはまだまだ発展するに違いないぞ!

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