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L.川﨑 英昭▶社会福祉法人寿川会 シルバーマンションひまわり

L.川崎は自動車整備工場を営んでおり、よく弊社の塗料を使って下さっていた。青年会議所の先輩でもあるし父に会いにお越し頂いたりもしたので以前からよく知っている。そんな川崎ライオンが何時のころからか老人ホームの運営に仕事をシフトチェンジされたのだ。なんでかなあ?と不思議に思っていたのだが、今回このおしごと探訪をさせていただけることになった。渡りに船とばかりに森本ライオンとひまわりに向かう。

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上境にあるひまわりは地域を見下ろすかのような大きな建物である。少々ビビりながら入口に向かうと入館禁止の張り紙が。職業柄とコロナ対策なのだろうが、このような気配りはきっと入居者やその家族を安心させる。消毒を済ませて専務さんに連れられて6階へ。それにしても6階ともなると景色が良い。福地山麓の雄大な自然が眼下に迫ってくるようだ。こりゃご老人の方々も毎日気分よく過ごせることだろう。すごいや!

対談

理事長室では川崎ライオンが笑顔で迎えてくれた。専務さんを交えて早速いろんな話を聞かせていただく。 そもそも老人ホームを始めたきっかけはJCやライオンズなどを経験して奉仕を意識しはじめた事なのだそうだ。そして当時の市長であるL.有吉に地域のために何が必要かを相談し、ならば苦労はすることになるが直方にはもっと老人ホームが必要だというアドバイスを受けた。全くもって畑違いの職種であり許可申請にしろ施設建立にしろ信じられない程の苦労をされている。正直言って僕なら萎えると思う。すっかり嫌になって全て放棄してもおかしくないと思う。でも川崎ライオンはあきらめなかった。軽費老人ホームに作戦変更し、ゼネコンのようなことも経験しつつ、とうとうひまわりをオープンさせた。2012年のことである。

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それから4年後にはもっと厳しい方のために認知症対応型共同生活介護保険施設であるグループホーム ひまわりを開設。同じ敷地内に2つの施設を組み合わせることで様々な介護に対応できるようになったのだ。「人に寄り添い支える役割と努力と前進」を令和3年度のスローガンにする川崎ライオンらしいと敬服してしまう。

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現在の状況を聞くと、やはりコロナ禍で面会禁止にせざるを得ないそうだ。荷物などはお預かりして本人に受け渡しだし、会いに来られた場合にはガラス越しでの会話など試行錯誤をされている。心情を察するに苦渋の決断を強いられたのだろう。でも入居者を守るためにはやむを得ないのだし、きっと皆さん納得されているはずだ。
と言うのも、お盆や正月など帰省する方がここでは少ないらしい。住居者もそのご家族もお互いを思いやる気持ちは当然ある前提ではあるが、現実問題として帰省した際のご家族の負担は想像以上に重かったりする。ご本人も負担をかけるという思いは嫌なものだろう。むしろ(今でこそガラス越しにせよ)ご家族がひまわりを訪問して元気な姿を見せたりいろんな話をしたりする方が精神的にも健康なのだろう。皆さんが帰省しないのを希望するわけは十分理解できるし、またここにいたいと思わせるひまわりもすごいと思う。

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インタビューのあと施設を見せていただいたのだが、随所に気配りされている。例えば風呂場であるが、室内とは別に露店風呂もあり雄大な福智の山が見れる。湯舟の横には植物が植えられていて今回はあじさいが紫の花を咲かせていた。入浴なんて日常のことだが、まるで旅行先の温泉旅館のようである。

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またすごく大きなイベント用の部屋がありカラオケやちょっとした運動もできる。それも運動やカラオケした後はすぐに風呂場に直行できるよう同じ階である。さらにその奥にはものすごく豪華な10人掛けくらいのソファがあり、ご家族が来れるようになった折には団らんできるようになっている。こんなにいろんな環境を準備している割には軽費というだけあってことのほか安かったりもする。聞けば生活保護を受けられている方でも対応できるくらいの設定を目指しているらしい。さすが奉仕の精神である。

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そんな感じでひまわりを後にする。
いや~川崎ライオンはすごい!あの年齢でこれだけのチャレンジをするだけでもすごいのに、奉仕活動やからの一言で笑い飛ばせるのがすごい。皆様にもそろそろガタが来たなあと思ったらお気軽にお越しくださいとの事であるが、本気でいいかもしれないよ! 川崎さん、専務さん、お忙しいところありがとうございました!

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